人生の潤いと共に

主に本について書いてます。特に文学、哲学、学術書についてです。たまにそれ以外のことを言ったり、自論を書くかもしれません。まだ始めたばかりなので記事は少ないですが、一読してくだされば幸いです。

ロシア

哀しき数奇な人生に苦しみつつも、整然と生き貫いた女性詩人”アンナ・アフマートヴァ”『レクイエム』を読んで

ロシア二十世紀を代表した詩人といえば、マヤコフスキーとアンナ・アフマートヴァ 後々彼らが名声を馳せるようになると、批評家はそのように彼らを二極の存在として見なした。 甘い賞賛と捻くれた嫉妬紛いの批判と共に、彼らはロシア文学の文壇で知らない者…

スラブ文化に対する魅力 その1

スラブ文化が好きだ。こう私が声高に純真な思いで人々に告げるとみんな怪訝そうな顔をして必ず”なんで東欧が好きになったの?”と聞いてくる。開口一番疑問に徹する。当然と言えば当然なのだが、なんとも釈然としない。あの意表を突かれたような表情を私は複…